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【CRE-P】ロボットはクリエイティブの味方になれるのか?


Advertising Asiaというイベントにて、人工知能はクリエイティビティの友か敵か?と題した講演会が開催されました。この動画がアップされています。


内容は動画をご覧頂くとして、今話題の人工知能ですが、クリエイティブワークの中での役割について面白い議論がされていましたので、少しだけ紹介させて頂きます。


◾︎ロボットの提案価値とは?
今回登壇されているマッキャンエリクソンの松坂さん。マッキャンミレニアルズを立ち上げて、ミレニアル世代で何か面白い事をしようと、社内で奮闘されている方です。先月のミライダネでAI-CDβ君が紹介されていました。広告というクリエイティブな分野で人工知能を使ってディレクションをしてくれるロボットという一風変わったプロジェクトをされています。Cre-Pの開発にもOne Japanのメンバーとして参加されています。

◾︎創造性を発揮するロボットとは?
逆張りを張ることで過去にないアイデアを提案してくれるロボットというのは非常に分析的に思考するロボットに取っても相性が良いし、そのロボットを活用する側の人間にとっても効果のある方法です。人は過去のデータベース全てはさすがに覚えていられないので、そこはロボットに担当してもらって、アイデアの評価や編集に力を入れていく。どうしたら伝わるか?どうしたらコミュニケーションを取れるか?という広告の本質的な方法に思考を集中していけるわけです。その意味でAI-CDβ君はまだ不完全ながらも人に寄り添ったサポートと提案をしてくれる相棒的な存在なんだと思います。

◾︎創造性を発揮する為に何をしてもらう?
Cre-P君では何が出来るんだろう?人工知能を搭載してどんなことが可能になるんだろう?人工知能が発展すると人間の仕事がロボットに取って代わられてしまうんじゃないだろうか?それって怖いよね。という議論の中で、大川さんの一言が印象的でした。仕事の楽しいところはロボットに取られたくないよね。ロボットに代替してもらう仕事というのは、いつもの定型的でルールに縛られたルーチンワークであったり、義務付けられている報告書などの本来は面倒くさくてやりたくない仕事にしたい。逆に人間がやっていくことは、よりクリエイティブな仕事になってくるだろうと。それはデザイナーやプランナーなどのクリエイターではなくて、ごくごく一般的なオフィスワークをしている人=クリエイティブなことをしなくてもそこそこ生活していけるビジネスマンにとっても、実はクリエイティブを発揮できる仕事があるんだという発見に繋がっていくんだろうと思います。

◾︎クリエイティブコンディションコンシェルジュ
クリエイティブな仕事は民社化していくわけです。ごく限られた才能がある人だけがクリエイターなわけではない。全ての人がクリエイターになる。そんな未来は近いということをCre-Pを通して実現していく。その第一手がクリエイティブワークに入る前のコンディションを整えようというプロジェクト=Creative Flow-erです。日々の業務を常に集中した状態で行う為にマインドフルネスを活用しようというコンセプトです。ロボットがユーザーのコンディションを測定し状況を把握した上で最適なアドバイスや最適なインプットを促してくれるという仕組みです。

◾︎僕の瞑想体験
実は僕も毎日瞑想をしています。朝閉まっているシャッターを開けて外の空気を吸い込んで、その場で五分間ほど目を閉じて呼吸に意識を集中するということを繰り返しています。特に米国で流行っているマインドフルネスに影響を受けたとかそういうことではないんですが、昔から剣道をやっていて、剣道では黙想があるんです。目を閉じて無意識な状態を作り出してから練習にはいるという一種の手続きです。これ、毎日繰り返していると、黙想しないと逆に落ち着かないというか、そんな状態になります。また、母方の実家が神社をやっていて、子供の頃は神社の中に住んでいました。瞑想ではないですが、正座をしてお参りをするという体験が結構大きく影響しているかもしれません。


たまたま自分の実体験とも繋がったマインドフルネスなロボットプロジェクト。ついに本日初公開です!僕は午後からお伺いする予定ですが非常に今後が楽しみなプロジェクトです。瞑想したことがないし、半信半疑という人も一度是非体験してみてほしいです。