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非常識なのは僕たちの方なのかもしれない。

 

非常識だと思われるような行動を取る子供達がいる。
でも、実は、非常識なのは僕たちの方なのかもしれない。

 

同じことをみんなが均一に同じ速度でやっていく教育が当たり前だった時代から、それぞれ特性の違う思考や脳の働きを持っている子供達が、その特性に応じた教育環境を整えてあげること。この学習の最適化こそ最も早急にされるべきだと思う。

僕は人の話をその人の目をみながら聞くのが苦手だ。絵を描きながら人の話を聞くことは得意だ。そっちの方が心地よいし、アイデア会議なんかでみんながしゃべることをホワイトボードに落書きしていくと、みんなの共通認識イメージが徐々に出来上がっていくプロセスをみんなで共有できるから楽しい。何も描かずにじっと人の話を聞くことほど苦痛なことはない。これも発達特性のうちの一つだろう。

 

癇癪を起こしている子供に対して、怒っても意味がない。癇癪を起こすのには必ず何か原因がある。その原因を探ろうとしないで、決めつけだけで、子供がみんなと同じようにしないから強制的に席に座らせたりでもしたら余計ひどいことになるのは目に見えている。原因は人それぞれだろう。誰かが自分が遊んでいたものを何も言わずにとっていったことに腹がたったかもしれない。だから先生たちは自分ルールに乗らない子供を叱りつけるのではなく、なんで怒っているのかその原因を究明してあげてほしいと思う。

 

発達特性が他の人と違うから、仕事上でのコミュニケーションによる誤解や壁ができる大人の発達障害者もすぐ近くにいる。彼は彼なりの論理で頑張っている。しかし、仕事のルールや、先輩への態度などで少しずつぎくしゃくしていくこともあるだろう。そんな時には我慢するしかないかもしれないが、できれば、家で愚痴を言える環境があり、受け止めてくれる家族があることが大切なんだと思う。少しずつでも成長していく彼は誇らしいし、応援している。

 

僕らが受け止めてあげられるだけの器量と度量を身につけよう。