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絵を描くを継続しているとある時急激に伸びる時がある

末っ子五歳の絵を見て、なんだこのバランスは!
特に口!口!口!この角度でチョウチンアンコウの特徴を上手く捉えている。しかも小さなお魚さんも灯りにつられて寄ってきて。雰囲気めっちゃでてる!

おいおい!この口!鼻にかけて膨らんでいくライン、シルエット。リアル。このリアルは図鑑を見たわけでもないらしい。最初は図鑑見てたはずだが、ずっと描いていたから、形が頭の中にインプットされているのか。一筆書きで描くこの大胆さは、デザインストロークである。


このストロークも凄い!なんだなんだ!プロのイラストレーターか?あんたは?おいおい、デザイナー歴10年以上の自分では太刀打ちできないこのバランス感覚。この絵を見て、「味がある」というだけでは評論出来ないうまさを感じたのは僕だけか?イヤイヤそうではないはずだ。


左下の絵!何何?可愛いし!末っ子は恐竜マニア。新幹線から入り、お魚さん、深海生物、恐竜までたどり着いた。恐竜図鑑は一回並べてみたいぐらいたっくさんある。毎日図鑑を見ては描いている。最初からこんなに上手い絵を描いていたわけではない。昨日描いたイラストを見たら劇的変わっていたのだ...。ラインが。バランスが。目の位置が。フツー描けないところに目を描く。スケッチを継続して描いてきたことによって、その表現力と観察力が見事にマッチした瞬間なんだろう。この変革は、デザイナーがある時劇的にスケッチクオリティが上がることがあるのと似たような体験でもあり、それを知っているからこそ、褒めちぎってしまうのだ。

もっとも彼の分岐点となった絵はこのティラノサウルスのスケッチだろうと思う。この絵は確か三日前に描いたものだ。今までにない構図まで考えて絵を描いている。


ここまでくるとマニアックすぎて恐竜の名前が分からないが、図鑑のどこかに載っている恐竜らしい。色使いが可愛い。アロサウルスとのこと。

最初から描けていたわけではありません。グシャグシャにしてポイ!もたっくさん。描けなくてキーキー泣いてる時も多々あり。描きなさい!と言ったことはなくて、勝手に二人とも描いている。描きたいから描く。ただそれだけ。楽しいのかどうかも分からない。手続き的に寝る前になったら気付くと描いている。

これって大切なことなんだよなぁ。