· 

制作外注屋さん?なんでも屋さん?デザイナーの役割って何だろう?

ゼロベースの何でも屋さん!?

デザイナーは使い捨てなんでしょうか。モノづくりの先頭に立ちながらも、誰かが考えた企画をカタチにしていく仕事でもあり、外注的な扱いだと勘違いされるケースも多々あります。特にプロダクトデザインに関しては、なんでもやれるもんだと勘違いされやすいです。やりたい事を伝えればそれをカタチにしてくれるもんだと思われがちです。

専門家がこのような理論をベースにしているから、それをカタチにして欲しいと。かなりアバウトでニュアンスしか伝えられない為、それを実現する為の構造、機構全て考えていかなければなりません。ゼロベースではなかなか時間がかかってしまう為、なるべく既存の機構物などを参考に自分なりの仮説を立てながら、カタチを出して行きます。

この作業は前職であれば、設計者がやっていましたが、プロダクトデザインが全て責任を持ってやらなければなりません。アイデア出し、調査、カタチ出し、モデリング、設計、モック制作まで。一貫してやる必要があります。かなりハードな思考を要しますが、経験がない分野のプロダクトが殆どなので、デザインをアウトプットしたとしても、次にはコストの壁が立ちはだかります。製造手法に無駄があるため、なかなかターゲットコスト内には収まりません。

この思考錯誤は毎回トライアンドエラーです。このように企画者から上がってくる企画を実現していくためにプロダクトデザイナーとして日々悪戦苦闘しています。制作外注として、なんでも屋さんとして扱われることもしばしばありますが、この壁を突破できた先に次のステージが広がっているはずです。

そこで、僕自身はどうしようかと考え、決めました!
・一緒にアイデアを考えると楽しくなる!
・モノづくりのプロセスを楽しめるようになった!
そんな風に、今までモノづくりに関心がなかった人とも一緒に共創をする事で、モノづくりって楽しいんだ!と思ってもらえるような、ヒラメキクリエイターになろうと、密かに決めました。そうすれば、受け身の仕事であっても、自分自身が楽しく取り組めそうな気がしています。

提案型のデザイナーという自分の軸はブレず、未知なる領域に足を踏み入れるわくわくする感覚を大切に、電線していきたい。