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命について考える

蝉の幼虫を発見して大喜びのヒーロ。
抜け殻かと思ったら動いてたー!
と言いながら大はしゃぎ!
ママに見せる!
と言い虫かごへ。

弱っちゃうから返してあげな。
と言っても効くわけがない。
なにせ生まれて初めて
動いている蝉の幼虫を見つけたのだ。

可愛い!
虫を見て可愛いという変態感性。
大切にしてあげたい。
でも、
幼虫さんも必死になって生きてる。

ママに見せると、
うわぁー!
すごいねぇ!
蝉の幼虫の餌ってなんだろう?
なに食べるんだろう?

パパ
調べて

はい。
調べてみまする。

アロエだそう。
木の水分を吸って生きているらしい。
そうか。
ストローで吸ってるんだ。
なるほど!

でも、今すぐアロエは買って来れない。
ヒーロ。
この子のエサね、
アロエなんだって。
すぐには準備できないから、
返してあげよう。

幼虫さん
弱って死んじゃうよ。
嫌だ!
返したくない!
エサ買ってきて!

ママがフォロー。
ヒーロ。
聞いて。

蝉の幼虫さんは
土の中で何年過ごすんだっけ?
図鑑で見たよね。
8年ぐらいずっと土の中なんだよ。

頑張って頑張って
土の中で過ごして、
ようやくお外に出てきて
何日生きていられるんだっけ?

10日間一生懸命鳴いて、
そしたら死んじゃうだよ。
この子は土の中から
ようやくお外に出てきたばかり。

でも
エサがないと
栄養が無くて
死んじゃうんだよ。

それでも良い?

嫌だ。

それじゃぁ、
逃してあげな。
神社で拾ってきたなら、
元のところに逃してあげな。

うん。

さすがママ。
命の大切さを教えながらも、
幼虫さんを元の場所へ
戻してあげる理由も
しっかり説明してくれた

蝉の幼虫さんは元の場所へ戻しました
ねぇねぇ
大人になったかまた明日見に来て良い?
ここにいるとは限らないからねぇ
パパもお仕事だし

もっと良い返し方
あるはず

もっともっと
子供の感性に寄り添った
対話の仕方
勉強しよう

いつもありがとう