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全ては人との出会いから始まる 今までの一期一会とこれからの一期一会

なかなか更新ができていませんでした。色々とドタバタとしていました。ようやく少し落ち着きそうです。この1ヶ月は今年の半期の振り返りをしつつ、今までの自分の人生の振り返りをしつつ、これからのビジョンを考える機会になりました。LIFE DESIGNをどのようにしていくかで残りの人生決まっちゃうようなものですね。定期的に振り返りをすることで見えてくる自分軸を最も大切にしていくことにします。

 

この三年間は、課外活動と題して、さまざまな分野の面白いこと、ワクワクすることにチャレンジしてきました。自分がアクションを起こすことで、未知であったコトを知ることも出来、新たな出会いもたくさんありました。もしアクションを起していなかったら、何も始まっていないし、いろんな出会いもなかったし、学ぶ機会もなかっただろうと思います。なんでもチャレンジしてみるという好奇心ですね。

 

本業への閉塞感というネガティブマインドを外向きに発信してポジティブに変えていくことが出来たのは、人との繋がりでした。通常の仕事では、クライアントが存在し、デザイナーはアイデアを出して当たり前であり、提案やプレゼンして仕事を獲得してくることが当たり前です。その当たり前な事が、実は対価だけではない、もっと凄い価値がある事なんだと気付かされました。

 

すべては人に集約されます。お金には変えられない人との繋がりが数珠つなぎに出来ていく。それがクリエイターがクリエイターである醍醐味でもあると思うんです。他の人には出来ない自分の得意分野を活かして、横に繋がっていくと大きな輪っかが出来てる。人と和することがクリエイターの使命でもあるんじゃなかろうか。仮説ですがこれからもっともっと実証していきたいと考えています。

 

ワクワクを生み出すクリエイターというスタイル

一緒にやろうよ!とお互いに意気投合して二人三脚でアイデアを出し合うことが性に合っているんだろうと思います。一昨年の今頃はMaker Fairへの出展準備に追われていました。たまたま富士ゼロックスさんの有志の方々からのお声がけで、ロボットのデザインから、展示内容の制作物まで関らせて頂きました。

 

僕自身ワクワクしっぱなしのプロジェクトでした。どうやったらコンセプトが伝わるのか?販促グッズとコンセプト動画を練りに練りました。この時に出会ったLittle Softwareの川原さんは非常にユニークな技術を持っていて、その後Cre-Pの根幹となる技術として進化していくことになります。川原さんは「ROXの大ファンなんです!」と言ってくれました。

 

いまでも忘れません。この展示会を案内して貰った富士ゼロックスの森本さんが話してくれたこと。

「このプロジェクトに関われて本当にワクワクします」

 

みんなのワクワクを産み出せたことが凄く嬉しかった。たかがロボットの外観のデザインです。されどデザインなんだということを実感した瞬間でした。自分がデザインに込めた想いが、伝染していく瞬間に立ち会えたことがこの上なく幸せな気持ちでした。

 

プロダクトデザイナーとしてまだまだだと実感した出会い

プロダクトデザイナーとしての意識と危機感を感じた出会いについて話します。とある公募制のプロジェクトへアイデアを提案し最終的にCGデザインまで関わった事があります。CEATEC展示会でデザインパネルとして展示され、コンセプトムービーでも自分デザインのEV車が流れました。ここまでは自慢話ですが、それ以上に大きな衝撃を受けました。カブクの横井さんとの出会いです。

 

CEATEC展示会の視察にいきました。本田技研さんの展示ブースにて、中央でメディアに取り上げられ、忙しくしている横井さんはプロダクトデザイナーです。鳩サブレーで有名な豊島屋のEV車をなんと3Dプリンターで製作!実車モデルが展示されていました。ほぼ一人で手掛けられたそう。組付設計部分までAutodeskのFUSION360でデータを製作し、試作はあらゆる3Dプリンター施設へ手配したそうです。

 

デザインとエンジニアリングは非常に近接していて、というか融合されて、境目が曖昧になってきています。プロダクトデザイナーと呼ばれる人達は当然のごとく設計にも足を踏み入れていかなければ、自分の表現を伝達していけないし、物にしていけない時代に入ってきてきます。それでも本業では設計者とデザイナーには壁があり、モデラーが仲裁役になってどうにか仕事を回している状況。

 

この決定的な出会いから、FUSION360でユニークなプロダクトを作り上げているクリエイターの方々のことを知りました。これではいけない。本業でやっていることは既に時代遅れであって、プロダクトデザインという領域自体もハードウェアからソフトウェアまでトータルで見ていく必要も出てきた。UXもUIもプロダクトデザインと呼ばれる時代になっている!?テリトリーなんかに執着していたら、生き残っていけないぞ!と感じた出会いでした。

 

インハウスデザイナーであっても常に世の中を見て回って、自分の役割やスキルについてアップデートを図っていかなければいけないと感じています。その時々の立場や役割は常に変遷していきますし、何が求められているか嗅覚で感じ取り、最適なベストな解答を提示していけるデザイナーになっていきたいと改めて思います。

 

 

誰かの想いに寄り添うことを通して成長出来たコト

誰かの想いに寄り添って、デザイナーとしてサポートできることを丁寧に提案していくということも、クリエイターである醍醐味でもありました。スタートアップの立ち上げ当初からデザインサポートさせて貰ったり、とある店舗で働く方々の似顔絵をレンジャー風にしてキャラクター化したり、塗装業者の看板となるロゴをデザインしたり、経営者の方々の想いをヒアリングしながら、そのブランドを緻密に記号化していく経験はデザイナーとしての表現力と伝達力を磨くために欠かせないことでした。 

 

自分には何が出来るのか?を常に考えながらアップデート図っていくことで、世の中との距離感が掴めてくるし、社会との接点を数多く持つことが出来るようになってきました。一つ一つの出会いが自分を成長させてくれたと思っています。積み重ねていくことで、自分の意識が変わり、表現方法が変わり、伝達方法も変わってきます。レベルが下がることはあり得ません。そして「やってくれてありがとう!」というお客さんの声を聞ける事がこの上ない幸せです。

 

何に時間を費やすかで自分の人生が決定付けられるということに気付かされた出会い

ライフデザインを考えた時、自分の持ち時間について、よくよく考えてみると、一日の時間の使い方=人生の使い方になっているということにハッと気付かされた出会いがあったのがちょうど一年前です。

中でも大きなウェイトを占めている働くという時間。如何に「働く」かが、自分の人生の大半を決定づけているし、これからの人生では特に重要になるだろうということです。このことに気付かせてくれたのは、ある方からの講演会用プレゼン資料の依頼があったことでした。必死に生きながらも自分のツトメを果たすということがどれほど自分の人生に潤いを与えてくれるのか、救いになるのかを知りました。