【プロトタイプ】モックを作る意味とは?

 

■プロトタイプとしてのモックの位置づけ
素早く作って、素早く試し、素早く改良を加えることが大切です。最近だとアジャイル開発とも呼ばれていますが、自分の考えたアイディアが果たして実際に機能するのか?実現性はあるのか?ニーズはあるのか?を検証する為に「モック」を作ります。アプリのモック、デザインモック、造形モック、制御モック、など色々な呼び名や種類がありますが、モックは、自分のアイディアを具現化していくプロセスそのものになります。企画アイディア段階から、どれだけの発想がモックまで進んで行けるのでしょうか?ここにはやはり、お金が発生してくるので、決裁者や支援者へのプレゼンテーションが必要となってきます。
 
■モック制作の過程
プレゼンで無事モックGOの承認が出たら、予算、スケジュール、プロジェクトメンバーを募り、実際にモノ作りの工程に入っていきます。メンバーの意思疎通を図りながら、企画が途中で変な方向に行かないように調整しながら、イメージを明確にしつつ、各段階で発生する問題点をクリアにして、一歩ずつ前に進んでいきます。正直なところ、地道にコツコツと、あひるが水面で足をばたつかせているように、少しずつでももがきながら進んでいくことになります。コミュニケーションが上手く取れずに、失敗したり、企画アイディアは本当に評価されるんだろうか?という不安との戦いも心理面ではあったりしますが、実際にモックが出来上がってくると、どんなものでもクリエイターとしては嬉しい瞬間に立ち会えます。企画アイディア段階から、コスト面やスケジュールを考慮して仕様が変更になったり、ダウンしたりすることもありますが、アイディアの価値検証のプロセスを自分で掴み取った瞬間はこの上ない喜びと共に、もっとこうしたら良いんじゃないか?という改善フェーズに入っていきます。
 
■モック制作中の葛藤
果たして制作したモックを商品化するにあたってニーズがあるのでしょうか?この時点ではなかなか判断はつきづらいと思います。
音、光、触覚