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【Community Design】問題解決の為のオープンプラットフォームを考える -21世紀に必要とされる生態系

問題を解決するためのプラットフォームはどんな構成、

構造になるんでしょうか?少し考察をしてみたくて、まとめてみました。

 

ひとまず、問題解決のためのプロセスと、現在あるプラットフォームについて、考察してみます。

ざっと以下の5つのページをスライドシェアで作成してみました。

 

1.問題解決プロセス

2.問題とアイディアの関係

3.デザインコンテスト

4.オープンプラットフォーム1.0

5.オープンプラットフォーム2.0

 

起点となるのは自分自身の【体験と経験】があります。目の前に大きな問題が立ちはだかった瞬間です。ここで当事者意識が芽生え、問題を掘りこおしていくことになります。なぜその問題が発生しているのか分析して、仮説を立てます。仮説が立た無い場合もあります。目の前の問題が大きすぎて立ち尽くしてしまう時。僕もそんな経験をしたことがあります。しかし、何もしないわけにはいかない。小さなアクションとして、ここで、【アイディア】を考えることになります。単純な思いついたレベルのアイディアかもしれません。このアイディアを積み重ねてストックし、まとめていくと企画になります。企画を持って、プロジェクトをスタートさせます。仮説モデルをモデリングし、プロトタイプを作ります。そしてそのプロトタイップを持って、実証実験を行いながら、同じような当事者と共に、コミュニケーションを図りながら、ブラッシュアップしていくことになります。

 

 

当事者意識はどのように生まれるのでしょうか?最初は問題aが遠いところで発生したとします。そうすると、その問題を解決するための軽い思いつきレベルのコメントや意見日書いa'が生まれます。次にbです。bは自分に近いところで発生しました。こうなると、いきなり当事者です。どうしたら良いかわからず、ドギマギしながらも、小さな解決方法を少しずつ考えることになるでしょう。そしてc。同じように問題にぶち当たっている人を目の当たりにして、同情と共感と様々な感情が入り混じって、その人と共に、何かしていきたいと思うかもしれません。そこで、企画が立ち上がります。この図は基本的に僕が経験してきた体験を元に、それを図にしたものなので、必ずしも、他の問題も同じになるとは限りません。

 

 

ここで少し話が変わりますが、一般的にデザインコンテスト、コンペ、ビジネスコンテストと呼ばれる形式でアイディアを募るイベントがあります。この基本的な構成は上図のように、提案者、審査員が構成員として存在します。審査を通して、クリアしたものは表彰し、商品化していこうというものです。ビジネスコンテストであれば、プロジェクト化ですね。提案者が関われるのは、提案投稿までです。その後の審査、商品化などについては、投稿者としての意見などは述べられたとしても、基本的にプロジェクトを動かしていくのは主催者側となります。

 

 

次にオープンプラットフォームのモデルを見ていきます。上図はwemakeの構成を図示したものになります。メーカーがテーマを決めて、登録ユーザーがコンセプトをメーカー向けに提案投稿します。そして、メーカーのメンターがフィードバックを行い、他の登録ユーザーも巻き込みながら、コンセプトをブラッシュアップしていく形になります。運営者はプロジェクトの進行サポート、登録ユーザーからの相談など支援を行います。運営者はwemakeというシステムを利用して、一般ユーザーからのコンセプトを共に創り上げていくという仕組みになります。

 

 

では、1ページ目の問題解決プロセスを実現するためのオープンプラットフォームはどんな構成になっているでしょうか?当事者不在のまま進むプロジェクトは問題を解決することを目的とした場合、意味が無いはずです。当事者が抱えている問題を当事者自身が解決していく方法が最も近道だと考えるからです。当事者が問題を提供=テーマを提供し、登録ユーザーが解決方法を提案していきます。これに近いモデルはwemakeでも実験的に行われたことがあります。熊本支援プロジェクトです。しかし、このプロジェクトは未完のまま終了しています。リソースを提供してくれるメーカーがここに入っていなかったのです。問題解決のための技術や資金があり、コンセプトに共感、賛同してくれるメーカーが支援者となります。そして応援してくれる人が出てくるでしょう。クラウドファンディングなどでプロジェクトを応援してくれるように、コンセプトをブラッシュアップし、プロジェクト化するまでの応援をしてくれるユーザーです。つまりここで、当事者、提案者、メーカー、運営者、応援者の5つの立場の構成が必要になってくると考えます。構成が複雑になりすぎたかもしれません。もしかすると、2ページ目の図でいけば、当事者が提案者であることが最も望ましい形でしょう。僕はこのモデルをなんとか実現出来るように企画を練っていきたいと考えています。