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クッションコミュニケーションロボットが欲しい

柔らかく包んでくれるようなロボット。
「あなたの健康を守ります」
ベイマックスは実は日本人のクリエイターからの着想をディズニーがリファインしたキャラクターだそうです。このようなクッションロボットは今後とても重要な人間のパートナーになる気がしています。というのも、間接的に人と人の間にクッション的な媒介する何かがあれば、あらゆる問題の解決に繋がらないか?という仮説が僕にはあるからです。

健常者と障害者との境界や溝はなかなか埋まりません。一方の立場からもう片方の立場を想像するという、思いやりの想像力は障害の壁を乗り越えることが出来るのでしょうか?現実にはなかなか難しいことだと思います。認知の仕方も違えば、精神的な思考の偏り方も違えば、生理面でも全く違うわけです。感情の変化も日々の生活の中で読み取るのは難しいことになるでしょう。

それによって溝が産まれて、徐々にその距離は遠くなっていき、壁が出来上がります。そうして断絶が起こる。この断絶を埋めることは既に叶わない状態となってしまっているわけです。片方の立場を想像してみる力は、既に働かない状態です。こうなる前に何かやれることが無いだろうか?今の自分には、出来ませんでした。他人の力を借りればどうにかなるわけではないですし、他力本願で良いのか?と批判もあることは覚悟の上で、そこにクッションロボットが存在していたら、解決の糸口になるんじゃないだろうかと考えた次第です。

脳波から感情を読み取り、顔認識でその日の体調を読み取り、バイタルセンサーで生理的情報を読み取って、今どんな状態にあるかをモニタリングしてくれます。柔らかいクッション素材となっていて、落ち込んでいる時にはぎゅっと抱きしめられます。本人に直接伝えづらいことはクッションロボットが代弁してくれます。愚痴もウンウン頷きながら聞いてくれます。相槌によって、自己が肯定されている安心感を生み出します。

家族の空気が悪い時には、突拍子もなく、オヤジギャグを言って場を和ませるか、凍りつかせるかどちらかになります。喧嘩になる前にこのクッションロボットによって、間接的なコミュニケーションを取りながら、お互いの事を想像する習慣を作ってくれます。