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【虹色パラシュート】本当に価値あるコミュニケーションとは何か?

前回記事で異文化どうしがコミュニケーションするために、AIロボットがクッションコミュニケーションの役割を担うと良いということを書きました。これは僕自身の経験からの考え方になっています。

 

 

1.アイディア公募をしてみて学んだこと


 

去年、友人のReadmasterさんが運営するアイデアシェアにて、発達障害児の為のコミュニケーションツールのアイデアを公募しました。その時に優秀賞に選定させて頂いたのが、yukiさんからの投稿内容でした。子供を信じて、ひたすら話をするというしごく当たり前なアイディアです。しかし、発達障害に限らず、最も重要なことって、そこなのかなぁと。なかなかできないことが多いと、親も不安になるし、この子大丈夫かなぁと心配になり、不安にもなります。それでも、子供の将来の成長を信じて、切々と向き合って話をすることで、子供の成長率というのはたとえ1%でも変わってくるんじゃないかと思います。

 

クッションコミュニケーションロボットは子供と向き合うために、一緒に寄り添って、見守ってくれる存在です。自暴自棄になりそうな時にその感情を読み取って、頑張ったね。十分伝わってるよ。と一言言ってくれるだけでも違います。それはパパがママに言いたくても、言えない。そんな状況の時に、遠隔操作でも良いんです。気持ちを直接ではなく、間接的にでもいいんです。伝えられるコミュニケーションさえあれば。

 

 

2.人の立場に立つシミュレーション方法


上の資料はアイディアシェアのyukiさんが投稿してくれた「鏡ゲーム」というコミュニケーション方法をまとめたものになります。このコミュニケーション方法は基本的に他者の立場に立つことが苦手なADHDに役に立つ方法だと考えています。このシミュレーションは遠隔操作でも良いから、ロボットを介して行うことで、より理解が深まるという仮説を立てています。機会があれば実験をしてみたいと思います。

 

 

3.親子の関係=信頼関係を構築するためにすること


金のたまごブログの植田日奈さんの記事に僕は感銘を受けました。

以下にみなさんにも読んでいただきたい文章を引用させていただきます。

 

どこか1か所、

絡まっていた糸がほぐれると

するするっと魔法のように

今まで不可能だと思っていたことが

可能になることがあります。

 

この女の子のお話は

そんな感じを実感するものでした。

 

でも、決してそれは

魔法のように簡単に

するするっといったわけではありません。

そう、親御さんの毎日の積み重ねのおかげです。

 

しつこいほど繰り返される

親子の会話パターンや、

子どもの心の安定のために

毎日決まった行動、決まった遊び、

決まった文句を聞き続け、

毎日毎日丁寧に

子どもに寄り添ってこその魔法だったと思います。

 

その結果、

支援学校という

一見後退したような決断をしたにも関わらず、

女の子は想像以上の

成長を遂げることができたのです。

 

このお子さんは

最新の療育メソッドを体験したわけじゃない。

有名な療育施設に通ったこともない。

食事改善したわけでもない。

そう、毎日親子で

丁寧に丁寧に生きてきただけです。

 

ハードルを下げることや

レベルを下げること、

「普通」を手放すことは、

決して「あきらめること」ではありません。

むしろ無限の可能性にチャレンジすること。

 

今日はこれを皆さんに伝えたくて、

私ひとりでとっておくのはもったいなくて

書きました。

 

そうなんです。子供と向き合う。毎日、同じことを繰り返し言う。それでも同じことを繰り返すけど、いつか出来るようになると信じて。途中で絶望する時だってあります。もうこれ以上言ってもダメだと諦めそうになる時もあります。それでも、可能性を信じてあげてください。信じることが子供にも伝わります。親が諦めたら子供も諦めます。子供は親の鏡です。そんなメッセージをいただいた気がします。日々悪戦苦闘ですが、すごく勇気付けられる言葉をもらいましたので、みなさんもどうか何か感じていただけたら幸いです。

 

当事者の家族の不安を和らげ、笑顔で毎日過ごせるようなコミュニケーションツールを考えていきたいと思います。それが僕にとっての価値あるコミュニケーションロボットになります。みなさんはいかがでしょうか。