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【共感型共創プロジェクト】Creative-Flow-erついに始動!人工知能EXPOにてマインドフルネスロボット登場!

 

■共感が共感を呼ぶ

共感によって大きくなっていくプロジェクトの可能性について1年前は正直半信半疑でした。自分の考えやデザインはちっぽけなもので、そんな簡単には理想が実現するほど世の中うまくできてはいないし、自分の器量も度量も力もまだまだ足りないだろうと思っていました。とにかく絶対的に足りない。不足だからとにかく必死になっていた自分もいました。昨年Wemakeの一つの投稿から始まったクリエイティブロボットの提案が今では、プロジェクト化されています。その企画が少しずつ具現化されていくにつれて、共感が産まれてこそ初めて大きなアクティブプロジェクトになっていくんだということを実感しました。

 

■ワクワクする

Wemakeで一次審査通過後は富士ゼロックスの社員の方がメンターとなってくれました。メンターとなってくれた森本さんがMakerFaireとCEATECH2016での展示で言ってくれた言葉が今でも忘れられません。「このロボットを見てるとワクワクするんです。」誰かをワクワクさせられる、そんな存在になるようなロボットを提案出来たことはデザイナー冥利に尽きますし、最終投票で逆転勝ち出来た事は、その後の僕のデザイン活動を支える自信にも繋がりました。ワクワクするようなプロジェクトには人が集まるのかもしれません。昨年の8月のMakerFaireでの出展時にはデザインモックが展示されていて本当に僕自身もワクワクしたことを今でも思い出します。以前書いた記事「ロックンと 再開〜!の巻」をみていただくとこのワクワク感伝わるんじゃないかと。

 

■人を巻き込む

One Japanの発起人ともなっている大川陽介さんとの出会いも大きかったです。僕の提案したロボットを本当に可愛がってくれて、デザインモックも製作してくれて、MakeFaireで初お目見え。その後も試作を重ねてついに動いて喋るデザインモックにまで進化をさせてくれました。一重に大川さんを筆頭に富士ゼロックス社内外で関わって頂いたみなさんの努力のおかげだと感じています。AIロボットのスタートアップ系企業にも各社探し回って今のプロジェクトメンバーがあり、OneJapanでの大川さんの呼びかけに呼応してくれた方々が集まって、ついに一つの成果が明後日より発表展示される運びとなりました。

 

Design by Yu Miyazaki

Photo by Hirotsugu Hoshikawa

Creative Director Shun Matsuzaka

 

■クリエイティブコラボ

今回のプロジェクトでは、クリエイターとのコラボレーションもありました。広告クリエイティブディレクターのMatsuzaka Shunさんは、世界にこのクリエイティブパートナーを広めようとしてくれています。Advertising Asiaでの講演では、クリエイティビティとロボットの関係について明快な見解を語り、さらにMatsuzakaさんの呼びかけに応じてくれたグラフィックデザイナーの宮崎悠さん。宮崎悠さんのパワフルで繊細なグラフィックデザインはアートの領域です。そして大川さんはクリエイティブロボットによって創造性の民主化を推進する事をコンセプトとして打ち立ててくれています。僕の発想を超えたところで進化していく企画と価値検証です。

 

■AI技術とのコラボ

今回のクリエイターとのコラボレーションに限らず、AI技術系のスタートアップ企業から、脳波による感情測定を行うリトルソフトウェアさんと、このようにコンセプトへの共感から大きな輪が出来上がり、超ユニークな体験型デモがついに完成しました!僕は特に何もしていませんが...。本当は中に入って色々やりたかったです。駆動エンジンとしてもっともっとフットワーク軽くやりたいところでしたが、身動きが全く取れず、みなさんに任せっきりでしたが。みんなの得意を掛け合わせるとこんな素晴らしいインスタレーションが出来上がるんだということを身を以て感じた次第です。実際にデモはまだ体験させてもらっていませんが、物凄いスピード感で技術設計から演出制御、ビジュアルデザインまでノンストップで開発が進んできました。明日から搬入準備。6/28よりイベント開催予定です!是非ともご興味のある方はビッグサイトまで足を運んで頂けたら幸いです!

 

■takebonはCre-Pのファンです

僕はCre-P君の一番のファンです。既にこのプロジェクトは僕の手の届かないところに行っていて、Cre-Pのデザイナーではないかもしれません。少し寂しい気持ちにもなりますが、アノニマスで良いんだと思います。それよりもこのロボットが今回の展示でどんなことをしてくれて、どんな体験を共有してくれて、これからどんなことを仕掛けてくれて、どうやって成長していってくれるのかが本当に気になります。オープンプラットフォームで始まったプロジェクトですから、可能であればオープンプロジェクトとしてこれからも成長していって欲しいと願います。ただ、やはり、現在の縦割り組織の中で共創型のプロジェクトを動かしていくのはなかなか難しい局面もあるかもしれません。そこをOneJapanの有志の方々と突破していけたら、次の道が開けるのではないかと思います。


■関連サイト

 

Creative Flow-er公式サイト

https://creative-flower.jp/

 

人工知能EXPO

http://www.ai-expo.jp/

 

マッキャンワールドグループ プレスリリース

http://www.mccannwg.co.jp/pdf/PressReleaseJP_MM_CRE-P06222017f.pdf