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【Communication】クリエイティブロボットに込めた本当の意味

 

A あったら良いなぁを生み出すのか?

B これがあったら真の意味で助かるのか?

 

0から1を生み出すに当たってはとても重要な問いだと思います。

Aは欲しい!という自己欲求を満たします。

 

Bは自己欲求というよりも他己利徳であったり、

目の前の切実な問題にぶち当たっている当事者の利徳に繋がる問いです。

 

ヒラメキクリエイターとしてはどちらもやっていくわけですが、Bの問いは常にピンと立たせておきたいです。そしてBを軽やかに乗り越えて、ワクワクしたり、楽しい!という感情面もサポート出来るような新たな解決方法を生み出したい。これは1人では出せるものではないです。ゆっくりでもじっくりでも、少しずつでもより良い方向にシフトする為に当事者同士がプロジェクトの中核で活動をしながら、それを支援する人たちというエコシステムの中でこそ産み出されるはずです。そういう仕掛けづくりに興味があります。

 

以前提案したクリエイティブコミュニケーションロボットですが、現在はというと...鋭意進行中です!どうなっているは未だ言えませんが物凄い速度で急ピッチ開発中です!あらゆる専門分野の人達を巻き込んで、富士ゼロックスの大川さん筆頭にワクワクをカタチに落とし込んでいる真っ最中。僕に出来ることは応援することぐらいしかできませんが、一番のファンでもあります。

 

このロボットのステップはAのあったら良いなを実現する段階にありますが、その先も見据えて行きたいです。このロボットによってクリエイティブシーンのコア的存在になるかしれませんが、そうしたら何をクリエイトするのか?その問いこそ、吟味をされていく必要があるでしょう。クリエイティブなコミュニケーションとは一体なんだろう?どんな人が抱えている問題を解決したいんだろうか?この問いは常にもっておきたい。そしてロードマップ上には、目標を定めておきたい。例えば上の図のようにです。

 

開発段階で技術的困難さや、スケジュール都合、企業側都合などによってやれることに制約が出るかもしれません。それでもコレクティブインパクトを重視する団体との繋がりや、オープンプラットホームの繋がりから、課題を解決する方法も導き出せるかもしれません。その時に重要なのが、このロボットで本当は何をしたいのか?誰を幸せにしたいのか?です。僕がこのロボットを提案した段階では、自分自身をユーザーターゲットに見据えました。つまり、クリエイティブな領域で相棒になってくれるロボットです。

 

しかし、このターゲットは実は自分ではないところにもありました。文化が違う境界や間で立ちすくんでしまう人が、お互いの文化を知り、共感して、理解が進み、一緒に協働出来る世界を作りたい。それは例えば、発達障害当事者と健常者の狭間であり、家族同士の断絶であったり、親子の断絶であったりです。そこを繋げるコミュニケーションの役割を果たすロボットという位置づけです。

 

異文化の間でクッションコミュニケーションが出来るロボットというコンセプトです。異文化とは単に言葉の壁だけでなく、価値観の壁、認知の壁、知識の壁、組織の壁、仲間外れという壁、色々な壁が実は身近な所にたくさんあります。この壁が実はロボットによるコミュニケーションによって壊すことが出来るんだろうという仮説です。この仮説検証を今すぐにでも始めたいです。

 

2020年にはクリエイティブロボットが実現しているでしょう。さらにその先です。2030年には、Bの問いを解決するロボットに進化して欲しい。そんな願いを実はこのロボットに込めていましたが、まずはAの問いに向かって全力疾走するプロジェクトを応援したいと思います!