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【発想考楽】力学的発想法による反作用力

意外性とか、新規性、イノベーションというものは力学的反作用が働かないことには産まれないと思う。設計構想して結果出来ませんではなくて、どうにかならないのか?を常に考えて反作用させる。それを自発発生させられれば、組織は変わる。その鍵を握るのは企画者であり、デザイナー。即決なんてあり得ないし、あーだこーだやることが大切なんだろうと思う。Aともう片方のBを対極させて悩み、バトルさせることが大切。シナジーとか共創とか、オープンイノベーションとか、ハッカソンとかに足りないのはこの反作用力だと最近ふと思ったのでメモ。

 

落合陽一さんが始めたプロジェクトは反作用だし、最近の一期一会での学びもそう。家族間のクッションワードも、反作用で上手く行きそうだし、コンペ案件でのアイディア集約・収束・編集・決定までのプロセスもそう。アイディアストックでの試作、演出の作りこみなどもそこです。反作用によるアイディア発想法なるものを体系的に考えてみたくなった。

 

■関連リンク

メディアアーティスト・落合陽一、「介護市場を開放したい」

http://newswitch.jp/p/10387

 

■ブレスト=批判厳禁?

ブレストは批判厳禁ですが、【批判解禁】してはどうだろうか?基本的にブレストは初心者向けであり、アイディアを提案しても批判されると相手が傷つくし、そこからのアイディア発展がし辛いからということで、厳禁にしているという心理です。企画のプロ、デザインのプロはさらにその上を行かなければ行けない。ならどうするか。批判を解禁して、思ったことを率直に言い合う。

 

提案者はそのシャワーを浴びて精神的にキツイかもしれないが、そこを緩和する為に、批判を言ったものは1アイディア提案するもしくは、建設的な意見を言うというルールにする。

 

ブレストというバイアスを外したい。批判は悪いことではなく、現状を打開するための手法であり、アイディアにもなり得るという自覚が、トップを走る企画者と、デザイナーには必要なのかもしれないと思いました。

 

なんでも批判すればよいというわけではないですけどね…

建設的に批判して、本質に迫っていく目利き的な素養が必要だと感じています。

 

初期段階は批判厳禁、途中で批判解禁して、また厳禁みたいに、思考モードを切り替える訓練を実践で出来ると、頭も柔軟になり、アイディアやデザインも研ぎ澄まされて来そうです。とはいえ、自分も批判されると、反撃したくなるタイプなので、すべての批判を受け入れるだけの器を持つには、まだまだですが。超一流の企画マン、デザイナー達は、それを自分の中だけ繰り返し行っているんだろうと思います。