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【Portfolio】2017年の振り返り

■概要

2016年は色々と評価を頂いた年でした。今年もコツコツ提案活動は続けてきました。色々と種を撒く年だったと思いますし、今後どうしていくかを深く考え内省を繰り返した年でもあったと思います。まだ振り返りには早い気もしますが、今年提案を行った案件トピックをまとめていこうと思います。随時更新していきます。

 

2016年の振り返り記事はこちら

 

 

◼︎2017年占いの結果は?

毎年、年が開けると、とある占い師さんにその年の仕事や家族のことなどを相談をするということをしています。今年はタロットでいえばハーミットとマジシャンでした。ハーミットは心の内なる部分への探求を意味しているそうです。確かに今年一年は自分の内側の声に耳を傾けながら、手探りな思考を繰り返していたように思います。自分の本質はどこにあるのかを常に自問自答していたように思います。その分自暴自棄になったり、悲観的になることもありましたが、総じて見れば、深く思考をすることで、自分が今後進んでいくべき道や思想の片鱗を探し当てることが出来たと感じています。

 


■0から1を創り出すコラボ企画 「カオスボード」

友人のReadmasterさんとのコラボで、webサービスアイディアを考案。カオスな状況を創り出す事でセレンディピティが生まれ、アイディア出しが活性化するような共有ボードです。webアプリケーションとしてプロトタイプを作ってみたいところです。誰かから与えられたお題に回答をするというスタイルから脱却し、0から1を創り出す「企画」について考え、提案を続けた年になりました。コンペ提案なども行ってきましたが、友人とテーマを出し合い、お題を決めて、アイデアを考え、企画に落とし込むというプロセスを共有し、情報発信まで行えました。これこそ01プロジェクトです。今年はこのカオスボード一案で終わりましたが、来年はさらに2件、3件と提案数を増やしていきたいです。

 

Readmasterさんはまさしくこの0から1を創り出すことに自分の興味関心を絞り込んでいる人で、既存サービスや真似サービスには興味なし!新たな仕組みや仕掛け創りにこそ価値があると考えている企画マンです。Readmasterさんも今年大きな転換を差し迫られたそうです。シゴトクリエイターからWEBサービス専門家になるという転身。そこには日々の検証サイクルと分析結果に基づく確かな手応えがあったようです。これからも同じクリエイターとして、何か企てていくことになりそうです。本企画自体にご興味ある方は是非お問い合わせくださいませ。

 

webサービスアイディアページ

カオスボード企画ページ

 


■文章によるアイディア提案というスタイル

イノベーションクラウドにて最優秀賞1件受賞、優秀賞3件、佳作1件受賞しました。400〜500文字という制約の中で、斬新なアイディア、組み合わせを考え、端的にコンセプトを伝える訓練にもなりました。企画マンとしてはまだまだではありますが、アイデア出しのプロセスを公開しておりますので、企画、発想など、興味ある方はご笑覧ください。友人と話をしていたのですが、イノベーションクラウドは、アイデア企画に焦点を絞ったプラットフォームであり、ある意味テキスト文章=アイデアだという割り切りで、アイデアの本質的な評価に特化したクラウドソーシングなのかもしれません。

 

また、イノベーションクラウドの鬼NG(キング)Okamitsuさんとコンタクトを取り、初めてお会いしたことも自分にとってはとても大きな衝撃事件でした。こんな変わった人がいるのか?と思うと同時に、Okamitsuさんのストイックなまでのアイデアへの執念を拝見して、尊敬の念を持つと同時に、負けられない戦いが始まりました。良き仲間であり、良きライバルであり、良き師でもある。そんな人に出会えるチャンスはなかなか巡ってきません。今年は本当にラッキーでした。

 

アイディア発想プロセス紹介ページ

イノベーションクラウドホームページ

 

ダウンロード
アイディアシート(テンプレート)
アイディアシート_v01.pdf
PDFファイル 275.1 KB
ダウンロード
イノベーションクラウドで発想力を鍛錬する方法
170626_発想考楽.pdf
PDFファイル 674.7 KB


■中途半端な想いは伝わらないという反省

JAXAが持つ宇宙技術をビジネス化するアイディアコンペへの投稿ネタ。Carin、緊急ドローン、他1案、合計3案出しましたが、落選でした。事業企画書を作成する練習になりました。過去ネタに改良を加えた形で提案しましたが、あっと驚くようなアイデアにはなっていなかったかもしれませんし、受賞されている方のアイデアを見る限り、その本気度において負けているなぁと感じました。このコンペでは熱量が明らかに足りていなかったと思います。10年続けられるプロジェクトとは何だろうか?一生かけてでもやりたいことって何だろうか?…と改めて今考えているところです。

 

ダウンロード
Carin_企画イメージ資料
170715_CaRin事業補足資料(圧縮).pdf
PDFファイル 267.9 KB
ダウンロード
緊急ドローン_企画イメージ資料
160713_緊急ドローン事業補足資料(圧縮).pdf
PDFファイル 976.8 KB


■クッションコミュニケーションは僕の最大テーマ関心ごと

MVPアワード向けにロボットを利用して人と人の間=クッション的存在になるロボットの提案を行いました。去年も提案しましたが、さらに熟考したネタを提案しましたが落選でした。まだまだ粘ります。来年にはさらにブラッシュアップして提案するつもりです。凸凹を認め合える社会の実現に向けてやれることが無いだろうか?お互いの得意分野を活かしあい、苦手を補い合う組織について引き続き虹色パラシュートプロジェクトとして考えていきたいです。クッションコミュニケーションは僕の最大の関心ごとです。発達障害に限らず、あらゆる場面でクッション=吸収剤は必要なのだろうと実感しています。人間関係がうまく行くために自分にはできない一言を言ってくれたり、一言励ましてくれたり、そんな自分に寄り添って、相棒となってくれる存在を目指したい。それによって救われる心があるはずです。

 

MVP Award

 


◼︎子供の教育を考える

夏には、スターシャル研究所の林さんとお会いして、発達支援についての現状を垣間見て、虹色パラシュートについても再考することが出来ました。発達支援に限らず、子供の教育にはどんな視点が足りていないのか、すごく勉強になりました。モンスタークエストについて語っている林さんは、目が輝いていました。子供たちが、今まで大嫌いだった宿題をモンスターをみんなで倒すことになぞらえて、ミッションをクリアしていくというアイデアは非常に理にかなっていて、これからの学校教育に必要な要素がふんだんに盛り込まれている最先端だと感じました。是非とも全国に広がってほしい教材アイデアです。

 

モンスタークエスト

 

 


■幼児学習ツールネタ

幼児の英語教育を楽しくするツールの提案ネタです(幼児学習塾を経営されている方への提案)IOT×学習×遊びというキーワードでアイディアを発散しまとめていきました。遊びながら学ぶというゲーミフィケーション的な要素は一時期流行りましたが、これから本当に必要なことになってくると考えています。うんちドリルや漫画ドラッガーなどもその事例の一つになりますが、より個人の趣向に合った遊びをカスタム化しつつ、学べる仕組みによって、個人の能力を自然と引き出すようなコミュニケーションデザインとインタクションデザインが重要になってくるでしょう。モチベーションのメカニズムとも関連してくるでしょう。そもそも何を企画するのかがとても重要で、その意味でこのテーマを与えて頂いたことに感謝致します。新規事業系のアイデア需要は来年さらに伸びてくるだろうと思いますので、今年のアイデア提案以上にユニークで実になるアイデア提案をしけたらと考えています。

 

提案内容のページ  

 


■いのちと向き合うプレゼンテーション

乳ガンを患いながらも子供食堂のさきがけを設立した久野美穂さんの講演資料のお手伝いをさせて頂きました。久野さんは全身にガンが転移しているステージ4の段階にあります。それでも尚、子供との時間を大切にしながらも、精力的に社会に働きかけを行い、ソーシャルデザインを実践している方で、見習うべき事がたくさんありました。久野さんの命との向き合い方とその想いをビジュアル化支援させていただきました。

 

このご縁、一期一会に感謝です。久野さんが車椅子生活となり、子供の目線になって初めて気づくことがあるというエピソードは僕もハッとしました。子供と向き合うなら、同じ目線で。といつも妻に言われている事です。上から目線ではなく、子供の視点で 世界を見て、子供の目線で一緒に話をする。まだまだ自分にはできていないことも多く、妻には叶わないですが、できる限りやっていこうと決心しました。そのことを気づかせてくれた久野さんにも本当に感謝です。久野さんは新たな取り組みをされています。子供のための図書館、がん患者のための講座など。その精力的な活動の一端を垣間見る事が出来たことで、僕も活動エンジンとなるエネルギーを頂きました。

 

------------ 久野さんの講演会の最後の一節をご紹介します。 --------------------

 

 

立てるようになった私には夢があります。

それは子供達のための小さな図書館を作りたい。 どんなに辛いことがあっても本は全ての心を救ってくれます。 私自身が本に救われたように。 そこにはあらゆるジャンルの本があって、いつでも子供達がご飯が食べることができ、夜もやっている図書館です。 なぜ夜までなのか、それは人生について考えるときはだいたいが夜だからです。 子供食堂にも本を少し置いているのですが、ご飯を食べながら熱心に本を読んでい る子どもたちがいます。

図書館の名前は子供達に伝えたい言葉にしました。 その言葉は闘病のベッド上で私がずっと持っていたもの、 子供達にとってかけがえのない未来を後押しする言葉、 人生で挫折しそうになった時、思い出して欲しい言葉です。

それは「希望」です。 純粋な希望と深い愛と喜びを得られる経験をしたからこそ、この言葉を伝えます。

 

もうすでに次のドアは開いています。

できないことに目を向けるのではなく、

できることに目を向けたら世界は広がるのです。

ご清聴ありがとうございました。

 

 

支援内容の紹介ページ いのちときもち

 

 


■ビジュアルイラストレーション

キャラクタービジネスやロゴなどはあくまで具体例ですが、トータルデザインプロデュースとディレクションを行い、スタートアップや、企業のVI・CIを確立していくデザイナーにステップアップするために個人的にやっている取り組みです。ブランドや活動のビジュアルイメージを個人の方の想いと寄り添いながら支援をするサービスなどは、今後も引き続きやっていきたい事でもあります。とりわけ、社会や文化に寄与するような取り組みをされている方には出来る限りコミットをしていき、今の自分の実力で出来る事を以上の提案を120%していきたいと考えています。僕の得意なデザインは、シンプルなロゴや親しみやすいキャラクターなんだということが、今年の成果物を見て客観的に感じた事です。来年はさらにイラストレーションとロゴ提案などに磨きをかけていきたいです。やればやっただけ、経験にも勉強にもなり、気づきが多いので、是非とも何かあればよろしくお願い致します。

 


◼︎創造性の民主化を進めるCreative_Partner

人の創造性を民主化するというミッションを掲げた creative partnerとはどんな存在なんだろうか?ということを自問自答していた一年でした。ロボットが仕事を代替する時代に、クリエイターではない人たちがクリエイティビティを発揮するために必要な事はなんなのでしょう?みんな子供の頃はクリエイターだったはずです。それがいつの間にか、他人と比較されて、偏差値というものさしで評価され、クリエイティブなマインドが薄れていくわけです。なんとかそれを食い止めたい。子供の遊び心や想像力をそのまま大人になって、維持するだけでも、相当なクリエイターなんだろうと、そんな風に思うようになりました。

 

富士ゼロックスさんのクリエイティブパートナーのプロダクト開発も進んでおり、企画デザイン面でのサポートをしていこうと考えています。若手有志団体であるOne Japan発起人の大川さんが主導で、企画が立ち上がり急ピッチで進んだCreative_Flowerプロジェクトは素晴らしいチーム編成によって、超短期でプロトタイプの開発が進み、各種メディアでも取り上げられましたが、僕自身はほぼ傍観に終始してしまいました。非常に悔しいですが嬉しい事に富士ゼロックスさんの公式展示会にCreative?Flow_erが登場!! 次のフェーズへ移行しつつあります。引き続き共創していきたいプロジェクトです。

 

ロボットは人とどう関わっていくのか?

ロボットによって創造性を高めることは可能だろうか?

ロボットは人の心を察知できるのだろうか?

ロボットは一緒に泣いてくれるだろうか?

ロボットは「相棒」と呼べる存在になれるだろうか?

ロボットはイジメを予防してくれるだろうか?

ロボットは人と人の間の溝を埋めてくれるだろうか?

 

そんな問いに対する解答を考えていく1年にしたいと思います。

 


■コンシェルジュ○○提案

 

とあるプロジェクトの一貫で、新規のキャラクター提案を行いました。詳細は言えませんが、ある研究機関とのコラボになりそうです。このプロジェクトはまだ始まったばかりなので、今後どうなるか分かりませんが、まずは提案まで。評価が上がっていけば、ハードウェアとしても検討がなされていく可能性もあります。

 

本業で養ったノウハウを他業界へ応用していくというのは相性が良い気がしています。パラレルに動いていると、相乗効果が産まれてくることを身をもって実感しています。お声がけ頂いた広告会社のY氏との出会いは本当に一期一会。ROX Projectのページを見て頂いて相談を受けました。見てくれてる人は見てくれているという事実。発信する情報には手を抜けないなと。勝って兜の緒を締めます。

 

はっきり言ってまだまだデザイナーとしては足りていません。名だけ、肩書きだけのデザイナーにならないように目の前に与えられたデザイン実務はしっかりとこなしつつ、常に挑戦者であり、チャレンジャーである気持ちを忘れず、今までにない考え方を収集考察し、今までにない価値を産み出すアイデアを考えていきたいです。また、社会に役に立つ領域、分野、アイデア、デザインのみに集中していく年にしたいと考えています。

 


■2018年抱負

 

このようにしてみていくと2017年は、少しずつではありますが、社会に関わる機会が少なからず出てきたように思います。2018年は、得意とするビジュアライズによってソーシャルイノベーションデザインに取り組んでいきます。具体的には、ある取り組みが既に進んでおり、年末から年明けにかけてプロジェクトが進んでいくことになります。友人が進めているCo-LABO MAKERも鋭意進行中で、日本の研究開発のチャンスや機会を拡大し、その本質価値をデザインで表現しコミュニケーションできるようにサポートを進めていく予定です。

 

2018年はCreative Socio Designをミッションに取り組みを加速させていきます。より良い社会やその仕組みのデザインを、ソーシャルセクターの方々と連携してミレニアル世代として、提案していこうと考えています。まずは僕の社会=僕の家族を守ることから始まります。家族あってこその自分であり、家族に支えられ、家族の笑顔と健康を祈っています。その上で、新たなステージに進めるよう、日々修行をして行きます。